2011年4月12日火曜日

第1陣が病院長に活動報告 「継続的な活動を」

現地の様子を報告する安岡副院長(右から2人目)
福島県南相馬市などで地域医療に取り組んだ長崎大学病院チームが4月11日、河野茂病院長に現地での活動を報告。現地の被災状況とともに、今後の医療活動に必要なものなどを具体的に提言した。

長崎大学病院は医師一人、看護師一人で構成する在宅医療担当チームと歯科担当医師の合わせて2チーム。第一陣として、在宅医療担当に安岡彰副院長と鉦打健看護師、歯科担当に齋藤俊行教授を派遣した。5月末まで継続的に交代で派遣する。

避難所を中心に歯科診療に取り組んだ齋藤教授は「紙コップで口をすすいでいる。プラスチックのコップや入れ歯を入れる容器が不足していた」と感想を述べた。在宅医療を担当した安岡副院長は「災害弱者が在宅に残っているのが現状。介護サービスを必要としているが、地元の訪問看護や訪問介護に取り組めるマンパワーが足りない」とした上で「できるだけ地元の医師や医療機関につなげていきたいのだが…」と苦悩の色をにじませる。

また休日や今後の連休での活動について、安岡副院長は「被災している人たちには休日はない。自治体が休みだから医療活動も休みにするのでは被災者の信用を失う。できるだけ継続した支援が必要だと感じている」。そう強調した。