長崎大学病院 医療支援現地レポート
長崎大学病院は5年前の東日本大震災に続き、熊本地震の被災地へ医療支援活動を開始しました。
2016年4月27日水曜日
石垣が崩落 名城熊本城
熊本市内の中心には名城、熊本城がある。今から400年以上も前、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて、築城の名手といわれた加藤清正がもともとあった平山城を改築した。城の石垣は中世城郭の特徴と美観を残し、街のシンボルとなっていた。
目の前に広がる光景は衝撃的だった。美しい反りを持つ石垣は無残に崩落。石垣中のぐり石が流出して、大神宮の屋根を押しつぶしていた。余震が続く中、さらなる崩壊が懸念されている。
周辺を見渡せば、道路に入った亀裂、ゆがんだ建物が目につく。被災した街は路面電車も走り、車も人も行き交う。日常を取り戻したかのように見える街だが、どこかに緊張感が漂う。
乱世にあって荒れ果てたこの土地を豊かに復興させた加藤清正の精神を受け継いでほしいと願う。
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