南相馬市立総合病院を訪れた河野病院長(右から2人目) |
避難所訪問後、別れ際に深々とお辞儀を交わす。金澤院長の感謝の気持ちが伝わる |
震災当時18人いた医師も今ではわずか5人。当直を回しながら、外来などに対応している。7万人といわれていた南相馬市の人口は震災から約4カ月弱で3万1000人まで減った。
同病院の及川友好副院長はいう。「医療、福祉、教育を柱に町おこしに取り組んできた。これらがなければ住民たちは安心してこの地で生活をすることができない。まずは医療の再生を目指していきたい」。
この3カ月で支援の形は変化した。これまでは孤立した医療難民を拾い上げる“急性期”だった。今度はシステムや態勢を整える「地域医療の再生」という次の局面へと展開している。