今回の医療支援チーム第一陣に参加した薬剤師の安藝敬生さんはDMATでも訓練を受け、今回は地震発生直後の熊本で支援活動を経験した。2回目の熊本入りとなる安藝さんはチームのムードメーカー的な存在だった。「業務調整員はメンバーの体調も気にしないといけないですよ。休んでいいよと目配りするのも大事な役割」と話す。メンバーが業務に集中できるように、いつも様子を気に掛け心を配っていた。
山下和範医師はいう。「災害医療の現場では医師は医師の仕事だけ、看護師は看護師の仕事だけというわけにはいかない。誰もが臨機応変にロジをこなせる必要がある」。避難所を巡って診療活動をするだけが支援ではない。それを支える仕事もまたおろそかにできないと強調する。
業務調整をする安藝さん(右) |