2011年4月6日水曜日

チームワーク 医療活動を支える心強い存在

初日にあった長崎大学病院チームのミーティング
自衛隊の救急車両
救急車両で移動する長崎大学病院チーム
医療活動が効率よく安全に進むよう、みんなが協力し合っている。自衛隊や地元の保健師たち、消防局、各地から支援に訪れた救命救急士。さまざまな人たちが関わっている。

高齢者宅への巡回は自衛隊の先導で、医師たちは自衛隊の救急車両に乗って現場に向かう。自衛隊が福島第一原発に万一の事態が発生したとき、安全を確保してくれる。

私たちの安全を守るだけでない。救命救急士の資格を持つ隊員が中心で、血圧や体温などを測るバイタルチェックを担当。鉦打健看護師は「本当に自衛隊の方たちには頭が下がる。大変さをまったく出さずに患者さんにも、ぼくたちにも紳士的」と感心しきり。自衛隊は今回の在宅医療チームを独自に編成し、山間部なども担当した。救急車両にはAEDや薬剤などが積み込まれ、救急の事態に備える。医療の面でも心強い存在だ。

福島弁でお年寄りたちに優しく語りかけて、事情を説明するのが保健師。お年寄りたちが医療活動を受け入れてくれるよう働きかけ、ニーズを丁寧に聞き出し、個別に対応している。これからの地域医療の再生に向けて大切な役割を担う。近隣の茨城県ひたちなか市からも救命救急士が参加。「茨城も震災がひと段落したので、こちらの支援にきました」と話す。

このチームワークが医療活動を支えている。