午後11時32分ごろ、地震があった。宮城県沖で発生。福島市は震度5弱。津波警報が出ていた。
私は夕方、安岡彰副院長たちと分かれて一人福島市内に移動。福島市のホテル2階の一室でベッドに横たわり、資料を読みながらうとうとしていた。小刻みな揺れを感じ、目が覚めた。直後、携帯の警報音が鳴った。1、2秒後、大きく長い揺れが続いた。頭上に落ちてくる物がないかどうか確認しながら、ダウンの袖に腕を通しドア近くまで駆けつけた。
福島滞在中、何があってもすぐに外に駆け出せるような格好をするようにしていた。地震がおさまったころ、廊下をのぞいたが避難する気配はない。気がついたら、ダウンは逆さまに着ていた。消防車が1、2台駆け抜けて行く音が聞こえた。
福島第一原発の様子が気になったが、テレビでは「現時点で異常はない」と話している。同時に、これまで出会った避難所の人たちのことも気になった。