散乱したゴルフセットと車 |
施設の部屋の中 |
南相馬市原町区にあった介護老人保健施設は一瞬にして津波に飲み込まれた。福島第一原発から20kmから30kmの圏内にあり、海岸線からは1600mほど離れている。
目の前に広がる灰色一色の世界。想像を絶する光景にただ言葉を失った。「こんな近くに海が見えることはありません。もっと遠くにあったんです」と福島県の担当者は遠くを指差しながら説明した。
被害地を離れる車内では重い空気が流れ、誰も言葉を切り出せなかった。
この町には救いの手を待っている人たちが大勢いる。独りでは逃げ出せないお年寄りたちもたくさんいる。
「Think Globally、Act Locally (シンク グローバリー、アクト ローカリー)」
地球規模で考え、足元から行動せよ。安岡彰副院長が昨日話していた言葉が頭をよぎった。