2011年4月8日金曜日

郡山駅にて

郡山駅周辺には給水車があった
第1陣の残り数日の活躍を祈りつつ、私は帰路についた。JR郡山駅からリムジンバスで福島空港へ。大阪・伊丹空港を経由して長崎に帰る。

郡山は福島第一原発の西方約40kmにある。JR郡山駅周辺は昨夜の地震の影響が見られた。無料給水車の姿もあり、ペットボトルを持参した人に配っているようだ。水の被ばく線量のモニタリング結果も添えて、安全であることを表示している。

閉店している店もまばらにあり、人通りは少ない。東北新幹線も東京から那須塩原までの区間しか開通していないため、那須塩原までの臨時バスが運行。列をつくって人々が並んでいる。

入学式だったのだろうか。真新しい制服を身につけた女子高生が母親と一緒にいる姿があちらこちらで見られた。

福島にも春の足音が近づいている。ここ数日、暖かい日が続いた。南相馬市ではうぐいすも鳴き始め、白もくれんがつぼみを膨らませている。昨日、南相馬市の保健師が「桜が咲くのは来週あたりかな」とつぶやいていた。郡山に向かう途中、真っ白の根雪が残る会津の山々。安岡彰副院長が初日に「観光だったら、どんなに素晴らしい場所だろうね」と話していた。

南相馬市でお世話になった保健師と電話で話した。「3月11日以来、赤ちゃんが南相馬市で生まれたんですよ。昨夜お産がありました」と喜びの声を伝えてくれた。福島県は必ず復興できると信じている。